トイレで一人で泣いたあの日から学校へ行かなくなりました。

親には不満も何も話していなかったので

急にどうしたのかと思ったと思います。

ですが私が親に話さなかった…

いや、話せなかった。理由がありました。

私には２つ年上の兄がいます。

私はその兄と私との親の態度がどうしても違うものに見えてしまっていたからでした。

兄には優しく、私には厳しい…

私の目にはそう見えていたんです。

ある日、いつまで経っても学校に行かない私に

しびれを切らした父が朝、怒鳴り込んできたんです。

『お前いつになったら学校に行くんだ！』

『お腹痛いとか頭痛いとか嘘つくな！』

と…

毎日毎日、怒鳴り込んできては学校へ行けと怒鳴られていたんです。

でも、これには理由がありました。

どうして父がここまで言うのか。

それは兄が高校を中退してしまったからでした。

兄は高校を卒業出来ないと知って高校をやめ

自分の部屋に引きこもりました。

それを見ていた父は

私だけはちゃんと卒業させないと。そんな思いがあったんだと思います。

私に兄みたいにはなるな。と散々言われましたが

でも、そんな気持ちを分かってはいたが私は、父に向かって

『兄は兄の人生だ！私には私の生き方がある！兄が高校を卒業出来なかったからと言って私にそれを押し付けるのはやめろ！』

そう言ってしまったんです…

ここから私と父の仲は最悪なものになりました…

きっかけ3に続く…